MyCloudNASは、QNAP NASにインターネットを経由してアクセスするためのサービスです。
今回の設定を済ませることで、Dropboxなどのクラウドストレージサービスと同じように自分のNASにいつでもどこでもアクセスできるようになります。
MyCloudNASの概念図
- MyCloudNAS サービスを利用してインターネットからQNAP NAS にアクセス - QNAP チュートリアル
- MyCloudNAS ウィザード - QNAP Turbo NAS 取扱説明書
- MyCloudNAS構成 - QNAP Turbo NAS 取扱説明書
- 自動ルータ構成 - QNAP Turbo NAS 取扱説明書
1.下準備
- ネットワーク上に複数のルーターがある場合は、インターネットに直接接続しているルーター(デフォルトゲートウェイ。上図だとWM3600R)以外のルーターのルーター機能を無効化(アクセスポイントモード・ブリッジモード)する。
- ルーター・NAS・設定用PCを同一ネットワークアドレスに設定する(192.168.0.x等)
- NASのIPアドレスを固定する
- デフォルトゲートウェイルーターのUPnP機能を有効化する。(上図の場合だとWM3600R)
- QNAPがデフォルトゲートウェイのUPnPルータを検出していることを、QNAPの設定→MyCloudNASサービス→自動ルータ構成から、UPnPポート転送を有効化にチェックを入れた上で(詳細を見る)をクリックして確認する
2.MyCloudNASセットアップ
- MyCloudNAS ウィザードに従ってセットアップする(1.~5.まで)
※開くポートを選択できるので、手動セットアップがいいと思います。
※できるだけ長いURLにした方がセキュリティ上好ましいです。
3.MyCloudNAS構成
MyCloudNAS構成にて、各種の設定を行います
公開したくないサービスにプライベートにチェックを入れる
MyCloudNAS Access Codeを設定する
アクセスできるユーザーを追加する(ユーザーは最大9名まで)
※外部からアクセスする際のアクセス権は、アクセス権管理→ユーザーの設定と同じ
4.外部からアクセス可能か確認する
※ルーターがNAT Loopbackに対応していないとNASと同一LAN内のクライアント端末では名前解決できないためアクセスできないので、hostsファイルを弄るかLAN外(スマホ回線など)からアクセスして確認しましょう
いくつか注意点を紹介します。
- マルチメディアステーションのアクセスユーザーは、3.で設定したユーザーではなく、マルチメディアステーションにて設定したユーザーになります。
- 3.でプライベートにチェックを入れた場合は、http://www.mycloudnas.comからURLを入力した時に表示されるかどうかを設定するものです。(以下参照)
mycloudnas.comにアクセスして、自分のNASのURLを入力します
ここで表示されているのが、プライベート指定していない公開サービスです
Name/Access Codeを入力するところがありますが、ここは3.で設定したユーザーとMyCloudNAS Access Codeを入力します
入力後、プライベートにチェックを入れたサービスが表示されます。
利用したいサービスをクリックすると、ログイン画面が表示されるので、ユーザー名/パスワード(MyCloudNAS Access Codeじゃない)を入力します
つまり、サービスのURLがわかっていれば、上記の手順を踏まず直接URLを入力することで、MyCloudNas Access Code不要でログイン画面に進むことができます。
QMobile/Qfileなどのアプリの設定も同じで、ユーザー名/パスワードは3.で追加したユーザー名・パスワード(MyCloudNAS Access Codeじゃない)を入力します。
まとめると、MyCloudNASを利用するに当たってのセキュリティは、
- URL
- ユーザー名
- (ユーザーの)パスワード
アクセス可能なユーザーに、多くの人が設定するであろう”admin”を追加すると不正アクセスされる可能性が上がるので、オンラインアクセス用にユーザーを設定した方がいいと思います。
また、各自の外出先での利用用途を考慮して、オンラインアクセス用ユーザーには最低限のアクセス権を保持させた方がいいと思います。
以上の設定が終了した後にスマートフォンのQfileなどのアプリにてログイン設定を済ませることで、Dropbox等のクラウドサービスと同じように利用することが可能になります。
長く時間がかかりましたが、ようやく3TBのクラウドストレージを手にすることが出来ました(∩´∀`)∩